
2026/05/21
岡山市北区にある、長年空き家になっていた実家の整理にお伺いしました。
お声がけくださったのは、その物件を中古戸建てとして取り扱われる不動産業者様です。
「売却にあたり、家財の整理から相談できる先を探していらっしゃるのですが」
そんなお電話から、今回のご縁が始まりました。
県外のご夫婦さまからのご依頼
ご依頼主は、県外にお住まいのご夫婦さま。 お父様の逝去のあと、数年ほど空き家になっていた実家の整理です。「何から手をつければよいか分からなくて」
「そろそろ家を手放そうという話になりまして……」 「ただ、遠方で頻繁には帰れず、何から手をつければよいか分からなくて」 奥様のお言葉に、ご家族ならではの気持ちがにじんでいました。不動産業者様からの助言
「中古戸建てとして売り出すには、家の中をすっきりさせておいたほうが、内覧もスムーズです」 家屋の売却と家財の整理は、専門の役割が違います。 家財整理の手伝い先を紹介くださり、当店にとってありがたいご縁となりました。 ご夫婦さまは事前にご家族でしっかり話し合いをされたうえでのご依頼。 当店ではご家族の了承を必ず確認してから査定に入るようにしております。蔵の二階と座敷一面の品々
お宅にお伺いすると、敷地内には立派な蔵がございました。 「お買い取りいただけるものがあればお願いしたい」とのご意向です。
埃の積もった蔵の二階
まずは蔵の二階へ。 柳行李、つづら、桐箱、塗物の重箱、染付の鉢。 長年触れられていない品々の上に埃が積もり、時間がそのまま止まっているような空間でした。座敷一面に広がる蔵出し品
一階の座敷に運び出して一点ずつ確認させていただきました。 気がつくと、座敷一面に広がるほどの数になりました。お譲りいただいた主なお品
① 昭和初期のレトロガラス瓶
戦前から昭和初期のガラス瓶類が出てまいりました。- ビタミン剤「ビタクロン」の薬瓶
- 過酸化水素水「OXY LIGHT」の小瓶
- 「センターインキ」のガラス瓶
- 防菌マッチの小箱
② 渦巻文の和ガラス瓶
目を引いたのが、渦巻文(うずまきもん)が型押しされた円形の和ガラス瓶。 栓も同意匠で揃った、化粧瓶か香水瓶と思われる一品です。
③ 漆器・酒器・煙管・蒔絵箱
座敷の中央には、和の暮らしの道具が一式そろっていました。- 漆塗りの盆と銘々皿
- 三つ組の酒器
- 椿の蒔絵を施した平箱
- 煙管(きせる)と和裁の鋏
④ 古い銀製の懐中時計
木箱から出てきたハンターケース型の懐中時計。 蓋の彫刻、リューズの形状から、明治〜大正期の舶来品と思われます。
当時の懐中時計は、鉄道勤務者や軍人を中心に普及した実用品。
舶来ものは資産として代々受け継がれてきた歴史があります。
「お父様、いえ、お祖父様の代から伝わったものかもしれません」
家の歴史を感じさせる一品でした。
⑤ ミルクガラスのランプシェード
乳白色のミルクガラスの電灯傘。 大正から昭和初期、座敷の天井に下げて使われていたものでしょう。 和の蔵に洋灯が残るところに、お父様のモダンな感性が表れていました。
⑥ 色絵茶碗と古裂(こぎれ)
赤と緑の色絵が手描きされた小ぶりの茶碗。 縁の小さな欠けは長年使われてきた味わいです。 古手の地方窯の品と見立てさせていただきました。
箪笥の中からは、緑の麻地に赤茶の更紗を縫い合わせた古い布も。
古布愛好家にとっては価値のあるものです。
不動産業者様との連携で、ご家族の負担をひとつに
実家が空き家となり、不動産業者様を通じて売却を進められる方は、岡山県内にも多くいらっしゃいます。 家屋の売却と、家財の整理。 それぞれ専門の役割が違います。 別々にパートナーを探すのは、ご家族にとって大きな負担です。当店のワンストップ体制
当店は骨董・美術品・コレクター品の買取に加え、空き家の残置物整理にも対応しております。 解体業者様・不動産業者様とも連携。 お引き渡しまでをワンストップでお手伝いできる体制を整えております。 今回も紹介をいただき、ご夫婦さまは県外にお住まいながら、最小限の負担で売却の準備を進めていただけました。長年放っておかれた品にこそ
長年放っておかれた家。 持ち主が曖昧になった品。 そうしたものの中にこそ、思いがけない値打ちが眠っているケースが少なくありません。こんなご相談をお待ちしています
- 空き家の実家の整理(売却前・解体前)
- 県外にお住まいで頻繁に戻れない方の代行整理
- 不動産業者様・解体業者様からの紹介による整理
- 相続・遺品整理に伴う骨董品・美術品の処分