2026/05/17
先日、岡山市南区のお客様より、建て替え前のご整理のご相談をいただきました。
お母様・お祖母様が長年大切にされてきた茶道具を、仮住まいへの引越し前にご整理されたい、というご依頼です。
お部屋に入ると、桐箱がいくつも積まれていました。その大半に「備前」の文字が並んでいます。
岡山市南区での茶道具・備前焼の出張買取依頼
「来月から建て替えで引っ越しになるんですが、母と祖母が大事にしていた茶道具がたくさんあって…。仮住まいには持っていけないし、新しい家は洋風で置く場所もなくて。でも捨てるのも忍びなくて」
建て替えに伴うご整理は、相続や遺品整理とはまた違うお悩みがあります。
工事日程は決まっている。仮住まいは狭い。けれど思い出のあるお品を、急に「捨てる」とは決めきれない――。
そんなご相談を、岡山市南区・倉敷市・玉野市あたりからもよくいただきます。
今回お譲りいただいた主な茶道具
備前焼の宝瓶・煎茶器
桐箱を一つひとつ開けていくと、まず出てきたのは備前焼の宝瓶(ほうひん)でした。
宝瓶とは、煎茶や玉露を淹れる際に使う把手のない急須のことです。蓋に灰が降りかかった淡い景色が美しく、共箱には「備前手捏 宝瓶 陶弘造」と署名がありました。
手捏(てづくね)とは、轆轤を使わず手だけで形を作る技法のこと。作家の手の跡が直に残る、味わい深い作行きです。

もう一つ、同じく備前焼の急須も出てきました。胡麻(ごま)と呼ばれる、灰がガラス質となって散る景色がはっきり現れた、素朴な作行きのお品です。
「そう言われると、お客様が来たときによく使っていたかも」
お祖母様は煎茶もたしなまれていたとのこと。地元岡山の作家による備前焼の煎茶器は、当店でも丁寧にご相談を承っております。
備前焼の抹茶茶碗
小ぶりな抹茶茶碗もありました。胴の中ほどに胡麻の景色がはっきりと現れ、力強い土味が見事なお品です。
共箱はありませんでしたが、土と窯変の出方から、本場・備前市の窯元による作行きであることが伝わります。

茶道の世界には
「一楽、二萩、三唐津」(いちらく、にはぎ、さんからつ)という有名な言葉があります。
茶碗の格を表す順として古くから伝わるもので、楽焼・萩焼・唐津焼が並びます(参考:
楽焼 – Wikipedia)。
実は今回のお宅にも、この三種類の茶碗がそれぞれ箱書きごと保管されていました。お母様が長年かけて揃えてこられたことが伝わるご蔵書でした。
備前焼の徳利・花入と銀製品
床の間横の戸棚からは、備前焼の壺が二つ。
- 瓢箪(ひょうたん)のような形の徳利
- 首が細く長く伸びた鶴首(つるくび)の花入
鶴首は徳利として使うこともあれば、花入(花瓶)としても用いられる形です。

意外なお品もありました。塗りの引き出しから出てきたのは、銀製の蓋物と、花の形をした銀製の砂糖匙です。
「これは母が紅茶をいれていた頃のものだと思います」
銀製品はその場で精密計りに乗せ、グラム単位で計測。地金の銀価格を反映してご提示しました。

備前焼の茶道具と一緒に、和洋を問わず日常を彩ってこられたお品があったこと。それもまた、ご家族の暮らしの記憶を物語っているように感じました。
建て替え・引越しに伴う茶道具整理のポイント
「1点だけ手元に残す」も、もちろんできます。
建て替え前のご整理では、つい「全部処分」か「全部抱え込む」かの二択になりがちです。けれど「お母様が一番気に入っていた一碗だけ残す」という選び方もあります。
残すお品と手放すお品を一緒に仕分けるお手伝いも、出張査定の中で承っております。
当店は岡山市南区浜野が本店ですので、南区内のお宅へは比較的短時間でお伺いできます。夕方や休日のご訪問もご相談ください。
岡山県内の茶道具・備前焼買取のご相談
今回のような茶道具・備前焼の出張買取は、岡山市南区はもちろん、岡山県全域から承っております。
- 建て替え・リフォームに伴う茶道具・骨董品の整理
- ご相続・遺品整理に伴う茶道具・備前焼のご相談
- 終活・生前整理に伴う処分
- ご実家・ご親族のお宅まるごとのご整理
- 「何があるか分からないけれど見てほしい」というご相談
査定費・出張費はいずれも無料です。お写真をお送りいただければ、ご訪問前におおよその目安をお伝えすることもできます。一点からでもお伺いします。
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