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買取事例:銘入り盆栽鉢や矢立、銅鏡まで多彩な品を買取させていただいた倉敷市での案件です

2025/05/08

「もう誰も使わないけど、捨てるのはもったいないんです」
そんなご相談から始まった今回のご依頼。訪れたのは倉敷市内のお家で、かつては盆栽を趣味にされていたご家族の住まいでした。
空き家となってから数年が経過し、庭や倉庫には盆栽鉢をはじめ、時代を感じさせる古道具、陶器類がそのまま残されていました。


🍃 銘入りの緑釉盆栽鉢 ―「鴻陽造」の確かな手仕事

最初に目に飛び込んできたのが、美しい緑釉(りょくゆう)をまとった大型の盆栽鉢。光の加減によって深い青緑から青黒くも見える釉薬が、落ち着きと存在感を放ちます。鉢の中腹には細かな文様が帯状に施されており、手間を惜しまぬ職人技が光っています。

裏底を確認すると、はっきりと「鴻陽造(こうようぞう)」の銘。現代でも評価の高い盆栽鉢作家による作品であることが分かりました。鴻陽の作品は国内はもちろん、海外の盆栽愛好家からも人気が高く、骨董としての価値も十分。

鉢自体も大切に扱われていたことが分かる保存状態で、縁や足の部分に大きな欠けやヒビはなく、今後も実用・観賞どちらの用途にも応えられる逸品です。


🪴 多彩な鉢が残された現場

今回の現場には、大中小さまざまな盆栽鉢が数十点残されていました。六角形、長方形、楕円形、変形楕円など、その形状だけでも実に多様。朱泥を素材とした焼き締めの素焼鉢から釉薬のかかったものまで、素材や仕上げにも幅があります。

中には、風化した赤土に細かな文様が浮かび上がるような一品もあり、使い込まれてきた中に作り手の美意識を感じられます。底穴の配置や網の形状にも個性があり、かつての所有者が用途ごとに使い分けていた様子が目に浮かびます。

こうした鉢は園芸用としてはもちろん、今ではアートオブジェとして室内装飾に使われるケースも増えており、再評価の流れが進んでいるジャンルです。
有名な日本の作家ものや古い中国製のものが人気です。


✒ 古道具の魅力 ― 文人の香り漂う矢立と、儀式を彩った銅鏡

鉢類と並んで保管されていた中に、今ではあまり見かけなくなった「矢立(やたて)」がありました。矢立とは、携帯用の墨壷と筆筒が一体になった江戸時代の筆記具。かつては武士や商人、旅をする文人たちが愛用し、現代でいえば“ポータブル文具セット”のような存在です。

今回見つかった矢立は銅製で、経年により錆びた質感がむしろ魅力となっており、当時の実用品としての風格を漂わせています。
旅先で風景や日記を綴った人々の手のぬくもりが、今もなお残っているようでした。

さらに、石の台座の上に置かれていたのが「銅鏡(どうきょう)」です。
中国由来の技術で古くから日本でも製作され、神具や儀礼用、あるいは装飾品として用いられてきました。
今回の銅鏡は直径約20cm程度、裏面には菊文や唐草のような模様が施されており、鏡面は黒ずんでいますがその分、重厚な存在感が際立っています。

こうした品は現代の生活では使われることがほとんどありませんが、美術的価値・歴史的背景・工芸的美意識の詰まった「語る道具」としてコレクターの間では非常に人気があります。


🏺 そして陶磁器たち ― 白磁の徳利と素朴な壺

倉庫の一角には、白磁の徳利や素焼きの壺も残されていました。徳利は染付で草花が描かれており、古伊万里や明治期の瀬戸系を思わせる味わい。
もう一方の壺は焼きムラと土味が特徴で、縄文的な趣を感じる一品です。

これらの陶器は“完品”ではなくとも、装飾用や骨董趣味として根強い需要があります。
特に、現代のミニマルな空間や和モダンインテリアに馴染む「素材の美しさ」を求める層からの関心が高まっています。


📦 その他に見つかった品々

さらに印象的だったのは、昔の屋根瓦パーツや焼き物の建材。中でも、鬼瓦の一部や瓦飾りなどは、建築関係の古物としては非常に珍しく、保存状態も良好でした。これらも再利用やディスプレイ目的で需要があり、私たちが丁寧に引き取らせていただきました。


📝 今回の買取品まとめ

  • 緑釉「鴻陽造」銘入り大型盆栽鉢
  • 六角形・楕円形・長方形など多数の盆栽鉢
  • 鉄製矢立
  • 銅鏡(文様入り)
  • 白磁の徳利(青絵あり)
  • 素焼きの壺(無銘)
  • 昭和期の鬼瓦や屋根瓦飾り
  • 陶磁の豆皿・小鉢類 ほか

💬 担当スタッフより

今回のような現場では、「ただ古い」「誰も使わない」と思われていた品々が、次の世代に受け継がれる価値を持っていることがあります。特に盆栽鉢や矢立、銅鏡といった古道具類は、実用から鑑賞まで幅広い需要があり、海外からの注目も高まってきています。

お客様の「残しても仕方がない」というお悩みと、「大切にしてきたものだから、丁寧に扱ってほしい」という願いの間で、私たちは橋渡し役として最善を尽くしています。


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